2012年6月20日水曜日

酒の飲み方、俺流

俺の家族は全員、のんベイでした。
ですから,酒を飲む事に抵抗は全くなかったです。
成人式の日に親父に注いでもらったビールは普通に美味かったですね。

さりとて、透析患者。がぶがぶ、好き放題に飲む訳には行きません。
各人各様の技があるでしょうが、私の場合を。

前に主治医に聞いた事があるんですが、「先生、酒って飲んでもで丈夫でしょうか?」って。
その答えは。
「全然,大丈夫だ。酒はほとんどが水分だから一日分の水分量と考えてれば間違いない。」
「そうか〜!酒を飲んでもいいのか!職場の忘年会とかあるから参加した方がいいな。」
と,思ったのが、浅はかですな。
酒は水分ですよ。水分って飲んじゃだめじゃないですか?透析さんは。
とんだ先生にエラい質問しちゃったもんですよ。
でも,忘年会の期日は迫ってきます。

当時はバブルの真っ最中で会社は景気よくてマイクロバス借りて、
伊豆の旅館で一泊付き宴会ですよ。
さあ,温泉入って浴衣来て宴会が始まります。
メインはふぐ鍋ですよ。新鮮な海の幸もたっぷり。

まずは,社長の挨拶。乾杯です。
これでもう、ビール1杯ですよね。次にふぐ鍋です。これは生まれて初めてでした。
ふぐ鍋デビューです。下がしびれたりするんじゃないかと、心配でしたよ。
ポン酢には入っているお酢の酸味を「あ、なんかしびれる〜」と感じてみたり・・・

さて、宴もたけなわになってきますと席の移動が始まりますね。
隣に社長や課長がきて「どうだ?飲んでるか?お。ビールか。盃を開けろ。」
とか言われて、渋々飲み干し注いでもらって,杯2〜3杯目。
こりゃ、たまらん。ということでビールもってこちらから「お一ついかがですか?」
とラウンド開始。これで結構,時間は稼げるが、一周回れば十分だ。

また自分の席に戻ってくる。さあ,ちょっと考えないともう、もうビール500〜600。
そこで,次は日本酒作戦に切り替える。これはとっくりに入った燗をした日本酒を3本頼んで自分の目の前においてちびちびやる。
もうだいたい、酒が回っているので「お〜い、なべ!飲んでるか?」
なんて言われてもお銚子持ち上げて「頂いてますよお〜!」で済む。

初めて就職した僕はこれで終わりと思っていた。が、二次会なんてモンがあるではないか?
もうすでに俺の体には1500mlくらい酒が入った。俺はこのまま死ぬのか?

二次会はホテルの地下にある薄暗いバーだ。クラブかもしれない。
ここでは食い物の心配はいらない。たいした物が出ないのでほっといて問題ない。
「なべ〜!何飲むんだ!」強制的な声が飛んでくる。「ウイスキー、水割りで。」
健康な男達はここからが勝負、みたいに元気になっている。
俺は水割りをなめるように飲んでいたがついにグロッキー!
隣のホステスの背中とソフアーの間に倒れ込んだ。完全に酔いが回っていた。が、

周りはそう思わない。「お〜!なべ。やるじゃないか!胸さわっちゃえ〜」
なに、いってるんだ。酔っぱらいじじいども。そんな事できるか!と心で反乱していたら、
わざわざ、俺のところへ来て、「ほら〜、おっぱいはここだよ。」と言って俺の手を
おっぱいまで持っていった。しかし、あまりのおっぱいの柔らかさが俺の理性を狂わせた。
神に誓ってあんまり覚えていないが、それからずっと終わりまで揉み続けていたそうだ。

翌日はもちろん、頭痛、気持ちが悪い、完全に二日酔い。
しかし、これからマイクロバスで伊豆の山越え。バスが走り出すと同時に戻しだした。
ほぼ、昨日、飲んだり食べたりした分綺麗に戻したんじゃないか?

翌日の朝、透析で体重を量ったら1kgちょっとしか増えていなかった。
それから俺は何人で入っても人の杯は遠慮生もう仕上げ、
どんなに宴会が盛り上がっても自分のペースを守る事に全精力を傾けるのだ。
どこかの盛り上がってる宴会で「いっぱい〜、にはい〜。さんばい〜、よんはい〜。
と、不気味な声が聞こえたら間違いなくこの俺だ。



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