DWの設定

DW（ドライウエイト）
透析で毎回体重を量るのはなんのためでしょう。
それはその日の透析でどれだけ体の不要な水分を除去するか決定するためですね。
そのために基準となる体重（基礎体重）が決められているはずです。
これをDW（ドライウエイト）といいます。

DWは常に一定ではなく体調がよく食欲があり脂肪や筋肉がついてくると変わります。
反対に食事がとれないと脂肪が減り、筋肉が落ちいわゆる痩せた状態でも変わります。
透析の終わり頃、足がつったり血圧が毎回、低下して困る。
透析翌日がつらい。足や顔がむくんでいる。
などでもDWの変更が必要になります。

それではDWはどうやって決めるのでしょうか？
上記のような臨床症状を考えた上、次のような検査結果で
総合的に担当医が診断します。
心胸比（男性５０％以下、女性５５％以下）
心房性Na利尿ホルモン；hANP(100以上だとDWを下げます。２５以下だと上げます。）

透析患者が２日間で２キロも３キロも増えるのは太ったのではなくて
このように体や血液に水がたまって体重が上がっているのです。
適切にDWをコントロールすることで心不全やの血管障害などのリスクを
さける事ができます。


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