2009年透析の現況
を見て思ったこと。
僕は2007年にウェブを始めて透析の情報に触れるまで、医者任せでした。
昔は病院もヘマトやカリウムの値を教えてくれるくらいで血液検査の結果表なんてくれなかった。(と思う)
言えばくれたのかもしれないけど・・・・
現在はちゃんとプリントして渡されるので診察で個別のデータについて質問すれば教えてくれますね。
Kt/Vなんて言葉すら知らなかった。
こうやってプリントアウトされると保管もするし昔のデータを見ればそれこそ、アルバムを見るように
その頃の様子が思い出されます。
「あ~~、あの年の夏は食欲がなくてHtもおちこんでたなあ・・・」とか、
「あれ?PCRって1越えたことあるんじゃん。」とかね。
検査結果を見る様になると気になるのはやはり、自分の透析量が適正か、ということです。
死ぬはずだった命が助かって41年も生き延びて透析が十分か?
など贅沢かもしれませんが、、いつまでも元気に生きていたいのは人情ですね。
そこで、まず、計算するのがKT/Vですかね。
尿素窒素がどれだけ抜けているか、計算して出す指標というんですか?
1.4以上はあったほうがよいと言われていますが、施設によってこれがまちまちだそうです。
もちろん、平均ですからもっと高い人も低い人もいるわけで、栄養状態などでも、
違ってくるわけですね。透析前の値が低かったり、高かったり、血液の採取方法でも、
違ってくるそうですから、一概には言えませんけど、僕たちには分りやすい見方です。
見たことがない方は尿素窒素の透析前と後のデータを見れば自分で計算できますので、
一度やってみてください。
透析量で今、話題になっているのが長時間透析と高血流です。
日本の透析施設で一般的なのが4時間x週3回の透析です。僕もその中の一人です。
それを4.5時間x3回にしたり6時間以上x3回やそれ以上の長時間透析をすることです。
健康な腎臓は24時間、休みなく働いており長時間透析をすることで、少しでも、健康な腎臓に
近づこうと言う考え方です。 もちろん、4時間の透析が辛いのに1分1秒でも早く終了したいと、
切に思う患者さんもいます。実際、僕が始めた’70年頃の透析は貧弱なダイアライザーに
透析施設、要員不足で10時間x週2回と言う時代もありました。その頃の透析控え室の会話では、
「きっと将来はもっと、短時間か埋め込み式の人工腎臓が出来るよ。それまで頑張ろう!」
とみんなで話していたものです。
その願いこそ時間短縮で叶ったわけですが、さらに将来はどうなるのでしょう?
28万人の透析患者の大多数が6時間x週3回以上の透析を受けることが可能でしょうか?
透析施設は?スタッフは?財政的には?就業にはどうなのか?夜間透析は?
心配な要因が山積しています。
病院へ行かなくてもよい方法は出来ますか?
仕事に復帰したり元通りに社会復帰することは出来ますか?
透析黎明期の患者の夢はまだ先ですか?
答えは私が生きているうちにお願いします。
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